フランスの首都パリの北モンマルトルの丘で誓ったイエズス会設立西暦1534年8月15日、フランスの首都パリの北にあるモンマルトルの丘に集まったイグナチオ・デ・ロヨラやフランシスコ・ザビエルなど 6名が、イエズス会を設立する誓いを立てた。
上の画像はモンマルトルの丘にあるサクレ・クール寺院なんだけど、今のサクレ・クール寺院のある場所には、かつて女子修道院の聖堂があったんだそうな。その聖堂がイエズス会の設立の誓いの場所だったらしい。(ついでながら、その女子修道院がかつてモンマルトルの丘にブドウ畑を経営していたって。)
ローマ教皇によるイエズス会設立の承認やがてイエズス会はローマ・カトリックの中でもとっても重要な組織になっていく。とはいえ、同志が誓いを立てただけでは、組織の設立には十分じゃなかったらしい。というわけで、イグナチオ・デ・ロヨラたちは西暦1537年にイタリアのローマにあるヴァティカンのサン・ピエトロ大聖堂(下の画像)に赴き、ローマ教皇にイエズス会設立の承認を求めたらしい。
そしてローマ教皇パウロ3世がイエズス会の設立を認めたのは、西暦1540年のことだった。(想像したよりも時間がかかるもんなんだね。)
イエズス会は陰謀を企てたのか ・・・とはいえ、必ずしも世界の人々がイエズス会の活動に対して好意的な見方をしているわけじゃないんだ。ローマ・カトリックの大義の為には陰謀だって企てる ・・・ という見方をする人々もいるらしい。
ちなみに、西暦1605年にイギリスの首都ロンドンで「火薬陰謀事件」という陰謀が企てられたらしい。上の画像にあるロンドンのウェストミンスター宮殿(ビッグ・ベンで名高い国会議事堂)をイングランド王もろともに火薬で吹き飛ばそうというカトリックの陰謀だったらしい。
フランス王ルイ14世替え玉陰謀 ・・・そんな陰謀を企む組織というイエズス会のイメージがあってか、ダルタニアンが主役となる三銃士の物語の中で、フランス王ルイ14世太陽王を双子の弟と入れ替えようという陰謀を企むアラミスは、イエズス会の管区長だったという設定になっているとか ・・・ 。(下の画像はパリ郊外のサン・ドニ大聖堂に見るフランス王ルイ14世のレリーフ。)
そんなこんなと色々な見方があるわけなんだけど、もちろん私にはイエズス会が陰謀の組織だったのかどうかはわからない。プロテスタントとカトリックのどちらがどうと私は言うこともできない。私の実家の墓は禅宗の寺にあるけど(でもキリスト教の幼稚園に通ったが ・・・ )、キリスト教がどうとも言えない。でも、世界各地に学校を設立して教育に力を入れることについては、感謝している人は多いだろうとは思うね。特に貧しい人々には教育は将来の力になるものね。
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