彫刻家リュシッポスによる競技者アポクシュオメノス(拭う者)像イタリアの首都ローマのヴァティカン美術館・博物館の中にはいくつもの美術館があるんだけど、その一つであるピオ・クレメンティーノ美術館は多くの古代彫刻の傑作を展示している。そんな古代彫刻の一つが下の画像にある競技者アポクシュオメノス(拭う者)の像かな。
但し、この競技者アポクシュオメノス像はオリジナルじゃない。コピーなんだそうな。といっても、古代ローマ帝国時代の西暦1世紀に作られたコピーだというから、立派な年代物のコピーだよね。このコピーは西暦1849年にローマで発掘されたらしいよ。
ナポリ国立考古学博物館にあるファルネーゼのヘラクレス古代ギリシャ時代を代表する彫刻家とされるリュシッポスの作品(コピー)は、ナポリの国立考古学博物館でも見ることが出来る。それが下の画像にあるファルネーゼのヘラクレス像なんだ。これもコピーなんだけどね。
ついでながら、このナポリの国立考古学博物館にはアレクサンダー大王のモザイクもあるね。実はリュシッポスは彫刻家としてアレクサンダー大王に仕えていたらしい。彼が制作したアレクサンダー大王像のコピーが、フランスの首都パリのルーブル美術館にあるんだそうな。
ヴェネツィアのサン・マルコ寺院にあるリュシッポスの馬そんなこんなで古代ギリシャの彫刻家リュシッポスの作品はいくつも残されているんだけど、その中でも最もドラマティックな物語を持つのが下の画像にある馬たちかな。
上の画像の馬たちは、今はヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂(寺院)を飾っている。元々はローマにあったとか。やがて古代ローマ帝国の皇帝コンスタンティヌスが築いた新しい首都コンスタンティノープルに移された。ところが西暦1204年にヴェネツィアも参加した第4回十字軍がコンスタンティノープルを占領し、その際に馬たちはヴェネツィアに運ばれてきたんだそうな。
彫刻家リュシッポスの弟子彫刻家リュシッポスは作品を残しただけじゃなかった。古代ギリシャ時代に名を知られた弟子も残している。その代表がエーゲ海に浮かぶロードス島のカレスかな。
カレスはロードス島で太陽神ヘリオスの像を制作したらしい。世界の七不思議の一つともされるロードス島の太陽神ヘリオスの像は、上の画像にあるマンドラキ港に立っていたとされている。
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