ミケランジェロのダヴィデ像の行方イタリアの古都フィレンツェを歩くならば、ほとんどの人がシニョーリア広場を通ることになるよね。ウフィツィ美術館やヴェッキオ宮殿に行く際などにね。そこで目にするのが、下の画像にある像だね。
言うまでもなく、ミケランジェロによって制作されたダヴィデ像だね。といっても、実はこれはオリジナルじゃなくてレプリカ。西暦1873年まではここにオリジナルが立っていたんだけど、今ではレプリカに置き換えられているんだ。では、オリジナルは何処へ ・・・ 。
アカデミア美術学校とアカデミア美術館重さ20トンもあるというミケランジェロのダヴィデ像が1週間もかけて運び込まれた先が、下の画像にあるアカデミア美術館(フィレンツェ)なんだ。奥にダヴィデ像が立っているのが見えるけど、あれがミケランジェロによるオリジナルなんだそうな。
元々はシニョーリア広場に立っていたダヴィデ像なんだけど、屋外に置いていては貴重な芸術作品が損なわれてしまうということで、アカデミア美術館の建物の中に移されたんだそうな。
アカデミア美術館で見る芸術作品いろいろフィレンツェに来る観光客にとって、アカデミア美術館での目玉といえばミケランジェロのダヴィデ像のオリジナルなんだけど、ここには他にもミケランジェロの作品がある。上の画像でダヴィデ像の右に見えている 2体は彼の囚人と呼ばれる作品(未完成)だね。そして下の画像はパレストリーナのピエタと呼ばれる作品。但し、これはミケランジェロの作品ではないとの説もあるらしい。(ちなみに、ミケランジェロのピエタとしては、ローマのサン・ピエトロ大聖堂のピエタが名高いし、フィレンツェの大聖堂に付属するドゥオモ博物館には未完のピエタと呼ばれる作品もある。)
もちろん、アカデミア美術館には他にも様々な芸術作品がある。ギルランダイオやボッティチェリ、ウッチェロやジャンボローニャなどなど。
アカデミア美術学校の初代校長はヴァザーリ西暦1562年に創設されたという歴史あるアカデミア美術学校なんだけど、その初代校長がヴァザーリだった。「芸術家列伝」の著者として名高いヴァザーリなんだけど、彼自身も芸術家だった。
例えば、上の画像はフィレンツェのドゥオモ(大聖堂)のクーポラの天井に彼が描いたフレスコ画「最後の審判」なんだ。但し、その完成前にヴァザーリは亡くなっており、彼の弟子たちが完成させたらしいけどね。
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