フランス王ルイ9世(聖ルイ王)が完成させたシャルトル大聖堂フランスの首都パリのシテ島に聖ルイ王(ルイ9世)がサント・シャペルを完成させたのが西暦1248年のことだった。その同じフランス王ルイ9世がシャルトル大聖堂(下の画像)を完成させたのは、西暦1260年のこと。
パリのモンパルナス駅から特急列車に乗り、1時間ほどでシャルトル駅に到着し、そこから歩いて10分ほどでシャルトル大聖堂まで行ける。つまり、パリに滞在するならば、日帰りでシャルトル大聖堂を見に行くこともができるというわけだ。私たちはパリから列車でシャルトル大聖堂を見に行き、お昼はパリで食べ、午後はモンマルトルの丘を歩いたことがあるくらい。それほど気軽に見に行けるんだよね。
ゴシック様式のシャルトル大聖堂パリ郊外にはフランス王家の墓所となっていたサン・ドニ大聖堂がある。そのサン・ドニ大聖堂はロマネスク様式からゴシック様式への変化の先駆となった建物なんだそうな。その影響を受けて建てられたのが、このシャルトル大聖堂であり、パリのノートルダム大聖堂なんだそうな。
ロマネスク様式からゴシック様式への変化の結果として、窓が広がり且つ増えたんだそうな。そして発達したのがステンド・グラスであり、特徴的なのがバラ窓だった。上の画像はシャルトル大聖堂の南側の様子なんだけど、大きなバラ窓が見えるよね。あの窓にステンド・グラスがあるわけだ。
ついでながら、フランス東部アルザス地方の街ストラスブールにあるストラスブール大聖堂は、建設に着工した時点ではロマネスク様式に従っていたんだけど、途中からゴシック様式に切り替えて完成させたんだそうな。その様式の切り替えの際には、シャルトル大聖堂の関係者のアドバイスがあったんだそうな。
シャルトル大聖堂のステンド・グラスはシャルトル・ブルーゴシック様式で建てられたシャルトル大聖堂にもステンド・グラスは多いんだ。しかも、シャルトル大聖堂のステンド・グラスはシャルトル・ブルーとも称される鮮やかな青が印象的だったりする。
シャルトル大聖堂の中を歩けば、上の画像のようなステンド・グラスを堪能できるわけだ。ちなみに、上の画像のステンド・グラスの下に見えているのは「支柱の聖母」と呼ばれる聖母子像だね。
シャルトル大聖堂に残る12世紀のステンド・グラスそして下の画像の左側に見えているのは、「ベル・ヴェリエールの聖母」と呼ばれるステンド・グラス。12世紀のものなんだそうな。シャルトル大聖堂の今の建物が完成する前のことなんだけど、西暦1194年に火災があった。下の12世紀のステンド・グラスは、その火災にも燃え落ちることなく今まで残っているものなんだそうな。
このシャルトル大聖堂には200近いステンド・グラスの作品がある。フランス革命の混乱の際には、そのうちの8つのステンド・グラスが破壊されただけで、大部分は破壊を免れたんだそうな。おかげで私たちは今、こうしてシャルトル・ブルーのステンド・グラスを見ることができるわけだね。
余談ながら、ロシア出身のユダヤ人の画家マルク・シャガールは、このシャルトル大聖堂のシャルトル・ブルーのステンド・グラスを熱心に勉強したらしい。そんな彼の作品は、フランス南部コート・ダジュールのニースにあるシャガール美術館で見ることができるよ。
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