ラヴェンダーの花咲くクラリッセのキオストロ(回廊)の中庭イタリア南部の街ナポリを旅したのは、ある年の6月、ラヴェンダーの花咲く季節のこと。ナポリ市内にあるクラリッセのキオストロ(回廊)の中庭でも、下の画像のようにラヴェンダーの花が咲いていたよ。
美しいマヨルカ焼きに飾られたこのクラリッセのキオストロ(回廊)がナポリに作られたのは、西暦1742年のことだった。
サンタ・キアーラ修道院の奥にあるクラリッセのキオストロ(回廊)クラリッセのキオストロ(回廊)は、アンジュー家のナポリ王によって14世紀に建てられたサンタ・キアーラ修道院の奥にあるんだ。
上の画像がそのサンタ・キアーラ修道院の内部の様子なんだけど、第二次世界大戦の際のナポリをめぐる枢軸国軍と連合国軍との戦いの際に修道院は破壊され、戦後に再建されたものらしいよ。
フランチェスコ派修道会ゆかりのクラリッセのキオストロ(回廊)そして下の画像が美しい中庭を取り囲むクラリッセのキオストロ(回廊)の様子なんだけど、クラリッセというのはクララ女子修道会のことらしい。
他方で、サンタ・キアーラ修道院のキアーラとは、聖フランチェスコの教えに従った中世の修道女の名前なんだ。そのイタリア語のキアーラが英語ではクララとなるらしい。ちょいとややこしいけれども、要はサンタ・キアーラ修道院の奥にあるクララ女子修道会の回廊が、このクラリッセのキオストロ(回廊)ということなんだね。
マヨルカ焼きに飾られたクラリッセのキオストロ(回廊)フランチェスコ派の修道会では、男性の修道士たちは各地を訪れて聖フランチェスコの教えを説いて歩いたんだそうな。ところが、修道女たちは修道院を出ることはなかったらしい。
というわけで、クララ女子修道会の修道女たちはクラリッセのキオストロ(回廊)を歩き、美しいマヨルカ焼き(上の画像)やラヴェンダーの花、オレンジやレモンの木々に慰めを得ていたのかもしれないね。
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