古都ドレスデンに造営されたツヴィンガー宮殿旧東ドイツにあるザクセン州の州都ドレスデンには、かつてザクセン選帝侯によって築かれ、ザクセン公・ザクセン王も住んでいたツヴィンガー宮殿(下の画像)がある。
このツヴィンガー宮殿の建設が始まったのは西暦1711年、完成は西暦1719年のことだったそうな。その建設を命じたのは当時のザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世だった。ちなみに、彼は一時期ポーランドの国王ともなり、アウグスト2世と名乗っていたけどね。
エルベのフィレンツェとも呼ばれた古都ドレスデンドイツ東部ザクセンの古都となっているドレスデンなんだけど、13世紀の初頭にエルベ川のほとりに生まれたドイツ人の集落が発展して出来た街なんだそうな。その集落はドレスデネと呼ばれた。その名が今のドレスデンとなっているんだね。
川辺のドレスデンの街(上の画像)はエルベ川のフィレンツェとも呼ばれたらしい。イタリアの古都フィレンツェもアルノ川のほとりに栄えた街だったからそう呼ばれたんだろうね。
ザクセン選帝侯の首都となったドレスデン西暦1423年、ヴェッティン家のマイセン辺境伯フリードリヒ1世がザクセン選帝侯となった。その後、ザクセン選帝侯がその首都をマイセンからエルベ川のほとりのドレスデンに移したのは西暦1464年のこと。以後、ドレスデンはザクセンの首都となったわけだ。
そんな歴史のあるドレスデンだから、ツヴィンガー宮殿の建設以前にもザクセン選帝侯の居城があった。それが上の画像にあるレジデンツ城なんだそうな。この城は西暦1547年からザクセン選帝侯の居城となったらしい。但し、この城には14世紀に建設された部分も残っているんだそうな。
ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世ところで、古都ドレスデンにあるツヴィンガー宮殿を造営したザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世を描いたのが下の画像。ツヴィンガー宮殿の厩舎中庭の外壁にある「君主の行列」の一部なんだ。
この君主の行列は、フリードリヒ・アウグスト1世の属したヴェッティン家の出身の選帝侯や王たち35人を描いたもの。2万3千枚ものマイセン磁器を使って描いている。そのマイセン磁器の誕生をもたらしたのも、フリードリヒ・アウグスト1世だった。
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