ワラキア公国の古都にあるマノレ修道院(ルーマニア)現在はルーマニアの一部となっているワラキア公国の都は、かつてはクルテア・デ・アルジェシュという街に置かれていた。ドラキュラのモデルとなった串刺し公ヴラッド・ツェペシュのお祖父さんのお祖父さんがワラキア公だった頃の話らしいけど。そのワラキアの古都に、とっても美しい修道院がある。それが右の画像にあるマノレ修道院なんだ。 ただでさえ美しい建物なんだけど、この日はお天気にも恵まれて青空が広がっているから、美しさも際立っているね。 この修道院が建立されたのは、西暦1517年のこと。オスマン・トルコと戦った串刺し公ヴラッド・ツェペシュが亡くなって40年後のこと。その頃のワラキア公国は、オスマン・トルコの属国になっていたんだ。 当時のワラキア公ネアゴエ・バサラブによって建立されたマノレ修道院の内部には、聖書にまつわる場面を描いた365枚の聖画が飾られている。毎日日替わりで聖書のことを考えながら祈りなさい、というわけかな。 私がマノレ修道院を訪れたのは、1998年5月の日曜日のこと。多くの人々がミサに参加するために修道院に集まってきていたよ。 近代ルーマニア王家の墓地でもあるマノレ修道院ところで、このマノレ修道院は、近代ルーマニア王家の墓地でもあるんだ。数百年にわたってオスマン・トルコの属国となっていたルーマニアが独立を回復し、ルーマニア王国となったのは西暦1881年のこと。そんな近代ルーマニア王国の初代国王カロル1世や第二代国王フェルディナント1世、そして彼らの王妃達が眠っているのが、森の中にたたずむマノレ修道院(上の画像)なんだそうな。
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