イタリア・ルネサンスの画家ラファエロの「大公の聖母」イタリア・ルネサンスを代表する画家ラファエロは、37歳という若さで亡くなったんだけど、多くの作品を残しているよね。そんなラファエロの作品の中には聖母を描いたものが少なくない。例えば下の画像は「大公の聖母」と呼ばれる作品なんだけど、西暦1506年頃(彼が23歳)に描かれたらしい。
「大公の聖母」といっても、大公のお母さんを描いたわけじゃない。ハプスブルク・ロレーヌ家のトスカナ大公フェルディナンド3世がこの絵を購入し、肌身離さず持ち歩いたことから、「大公の聖母」と呼ばれているんだそうな。彼はこの絵を常に身近に置き、眠る時にはベッドの上に飾り、旅に出るときにも持ち歩いたんだそうな。
ラファエロの「天蓋の聖母」続いては、西暦1508年頃(ラファエロが25歳)に描かれたと推定されている「天蓋の聖母」(あるいは「聖母子と諸聖人」)。
聖母子の周囲には諸々の聖人たちが描かれているんだそうな。でも、この作品は未完成だと言われている。この作品が描かれた西暦1508年にはラファエロはローマに招聘されているから、完成させることができなくなっちゃったのかもしれないね。
ラファエロの「小椅子の聖母」そして下の画像はラファエロの「小椅子の聖母」あるいは「聖母子と子供の洗礼者ヨハネ」。西暦1516年(彼が33歳)の頃に描かれたと推定されているんだそうな。
イタリア・ルネサンスを代表する画家ラファエロの多くの作品の中でも、私の最も好きな絵。イタリアのみならずヨーロッパ各地で見た聖母の中でも、私の大好きな聖母なんだ。天上の聖母というよりも、この地球上に生きるマリアが描かれていると感じるよね。
フィレンツェのピッティ宮殿の中にあるパラティナ美術館ところで、このページに取り上げたラファエロの聖母たちは、イタリアの古都フィレンツェにあるピッティ宮殿の中のパラティナ美術館で見ることが出来る。(下の画像がそのパラティナ美術館の様子。)
フィレンツェといえばウフィツィ美術館が名高いけど、メディチ家ゆかりのコレクションを展示するパラティナ美術館も見逃せないね。ピッティ宮殿の裏にあるボボリ庭園から眺めるフィレンツェの眺めもお勧めなんだ。
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