イギリスの首都ロンドンに残る中世の城壁 ロンドン・ウォールの遺跡イギリスの首都ロンドン東部にある金融街シティのあちこちで見かけるのが、右の画像にあるような中世の城壁 ロンドン・ウォールの遺跡なんだ。(下の画像はロンドン・タクシーの中から撮影。)
今でこそ途切れ途切れになっているけど、かつてこの城壁はロンドン市内のある場所に続いていた。その場所は、今ではロンドン有数の観光地となっていて、世界中から多くの人々が訪れるんだけど ・・・ 。 イギリスの観光名所 ロンドン塔上の画像にあるイギリスの首都ロンドン市内のシティにある中世の城壁 ロンドン・ウォール がかつて続いていたのは、右の画像にあるロンドン塔だった。ロンドン塔といえば、中世に多くの囚人たちが幽閉され、あるいは処刑されてきた場所だよね。 トマス・モア、リチャード2世、ヘンリー6世、エドワード5世と弟のヨーク公、アン・ブーリン、火薬陰謀事件のガイ・フォークス、などなど ・・・ 数え切れないほどの人々。 ところが、そのロンドン塔での幽閉と処刑ははるか昔の中世に終わったことではなかったんだ。
20世紀ロンドン塔の囚人と最後の処刑実はロンドン塔では20世紀に入っても、囚人が幽閉され処刑されていたんだ。例えば、第一次世界大戦のときには、ドイツのスパイたちがこのロンドン塔で処刑されている。歳月が流れて西暦1941年5月6日、ヒトラーに次ぐナチス・ドイツの幹部だったルドルフ・ヘスがロンドン塔に収監されている。彼が何を考えていたのかわからないんだけど、ルドルフ・ヘスは第二次世界大戦での敵国イギリスに戦闘機で飛来し、パラシュートで降下したんだ。 やがて第二次世界大戦が終わる。ナチス・ドイツの戦争犯罪者として終身刑を受けたルドルフ・ヘスは、シュパンダウ刑務所に閉じ込められたままだった。そして西暦1987年に刑務所の中で自殺している。 話を第二次世界大戦当時に戻そう。ルドルフ・ヘスが収監されて3ヵ月後の西暦1941年5月、ヨセフ・ヤコブズというドイツのスパイがロンドン塔で処刑された。それがロンドン塔で行われた最後の処刑だったんだそうな。 ロンドン最大の幽霊の名所 ロンドン塔イギリスでは貴重な青空の広がった日にロンドン塔を訪れる観光客は、イギリスの歴史の陽の当たる側を眺めているわけだ。(下の画像は晴れた春の日にテムズ川の南岸から見たロンドン塔。)でもね、このロンドン塔には多くの囚人たちの恨みと処刑された人々の血がこびりついている。ロンドンでも有数の幽霊の名所がロンドン塔だということをお忘れなく。そんなロンドン塔の観光を完璧に楽しむ為には、イギリスらしい雨に濡れた暗い日がむしろふさわしいかもしれないよ。 ロンドン塔に忍び込んだ泥棒そんな歴史を持つロンドン塔なんだけど、西暦2012年11月に泥棒が忍び込んだらしい。犯人は敷地内で発見され、ロンドン塔で保管されていたエリザベス女王の戴冠の際の王冠などの宝物に被害はなかったそうな。ところが、後になってロンドン塔の鍵の一部が盗まれていることが発覚した。当然ながら該当する錠などは全て取り替えられたらしい。加えてロンドン塔の警備責任者の懲戒も検討されているとか。但し、責任者のその後は明らかにはされていない。昔だったらロンドン塔で幽閉されるか、処刑されるか、どちらかだったかもしれないけどね。
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