イギリスの首都ロンドンで開業した世界初の地下鉄西暦1863年1月16日、京都の御所から派遣された勅使が幕府に攘夷の実行を促した。6月6日、将軍徳川家茂が攘夷の期限を定めた。8月15日、生麦事件を契機として薩摩とイギリスとの間に戦いが起こった。というのが、西暦1863年の日本の様子なんだ。その同じ西暦1863年、イギリスの首都ロンドンでは、世界初の地下鉄が開業している。但し、地下のレールを走っていたのは蒸気機関車だったんだけどね。そして上の画像が現在のロンドンの地下鉄の様子なんだ。 次第に拡張されたロンドンの地下鉄西暦1863年の開業以来、ロンドンの地下鉄網は次第に拡張されていった。当初はパディントンとファリンドンの間を結んでいただけなんだけど、翌年にはハマースミスまで延長。1868年にはオールド・ゲート、1882年にはテムズ川のほとりのロンドン塔まで伸びている。その後も地下鉄の路線は延長され、あるいは新しい路線が完成し、ロンドンの地下鉄網は更に発達を続けた。現在のロンドンの地下鉄網の多くは、20世紀前半に掘られたものなんだそうな。 下の画像はロンドンの中心部を東西に結ぶセントラル・ラインのランカスター・ゲート駅(ケンジントン・ガーデンズ近く)の地下道の様子なんだけど、とっても古そうだよね。 当初は蒸気機関車を走らせていたロンドンの地下鉄なんだけど、初めて電気機関車が走ったのは西暦1890年のこと。それもノーザン・ラインだったらしい。私が住んでいた頃のノーザン・ラインといえば、ロンドンの地下鉄の中でも車両がオンボロで悲惨だったんだけどね。(最近は新しい車両に入れ替えられているけど。) そして西暦2013年9月、ロンドンの地下鉄で初めての冷房付き車両の運行が始まった。当初はサークル・ラインのみだけど、おいおい他の地下鉄路線でも運行が始まるらしい。私がロンドンに住んでいたころには地下鉄で冷房が必要だとは感じなかったけどね。冷房が必要となったのは混雑が悪化したからか、あるいは地球温暖化の影響か。
毎日300万人の人々が利用するロンドンの地下鉄そして現在、ロンドンの地下鉄は毎日300万人もの人々が利用しているらしい。路線によっては、朝晩のラッシュ・アワーには、まるで日本のような混雑も起こっているんだ。(下の画像にある地下鉄の車内は、ラッシュ時ではないこともあって空いているけどね。)但し、私がロンドンに住んでいた頃、基本的には地下鉄を当てにはできなかったね。よく止まるし、よく遅れていたんだもの。2003年にも、セントラル・ラインが何ヶ月も止まっていたらしいよ。相変わらずだな。良かれ悪しかれ、懐かしいロンドンの地下鉄だ。 150周年を迎えたロンドンの地下鉄西暦2013年、ロンドンの地下鉄は150周年を迎えた。それを記念して、一部の区間では蒸気機関車も走ったらしい。地下を走る蒸気機関車なんて ・・・ ちょいと乗りたくないような気もするね。しかも、そのチケットはかなり高額だったみたいだけど、テレビのニュースで観たところでは、皆さん、喜んで乗り込んでいたそうな。
地下鉄の終夜運転西暦2016年8月、ロンドンの地下鉄が終夜運転を始めることが決まった。といっても、毎日ではなく、金曜日と土曜日のみ。路線についても、まずはセントラル・ラインとヴィクトリア・ラインから始めて、年内にはピカデリー・ライン、ジュビリー・ライン、ノーザン・ラインでも終夜運転を始めるんだそうな。特別な場合を除いて通常時から終夜運転をするのは、開業以来初めてのことらしいよ。しかし、突如として運行をキャンセルしたり、いきなり行き先が変更されたりするロンドンの地下鉄の深夜運行を信頼して良いのかな。治安は大丈夫なのかな。遅くまでパブで飲んだ酔払いが駅や電車の中でクダをまいていそうな気もするんだけどね。
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