ヨーロッパの歴史風景 中世編




西暦1330年、ワラキア貴族バサラブ1世(後にワラキア公)がハンガリー軍を破り、ワラキア公国の独立を確保した。(ルーマニア)


ワラキア公国の独立とワラキア公バサラブ1世

西暦1290年、ワラキア公ラドゥによってワラキア公国(現在のルーマニアの一部)が建設された。しかし、当時のワラキア公国はハンガリー王国に従属していたんだ。

ルーマニアの古都クルテア・デ・アルジェシュにあるワラキア公バサラブ1世の像 その後、西暦1330年にはワラキア貴族バサラブが、ハンガリー軍を打ち破った。

その結果、ワラキア公国はハンガリー王国からの独立を確保し、またバサラブはワラキアのヴォエヴォド(公)バサラブ1世になったんだ。

ルーマニアの古都クルテア・デ・アルジェシュには、ワラキア公バサラブ1世の像(右の画像)が立てられている。

ちなみに、後にドラキュラのモデルとなったワラキア公ヴラッド・ツェペシュ(串刺し公)は、ワラキア公バサラブ1世の子孫に当たるらしいよ。

ルーマニアの古都に残るヴォエヴォドの教会

ルーマニアの古都クルテア・デ・アルジェシュにあるヴォエヴォドの教会の門 後にルーマニアの一部となったワラキア公国の古都クルテア・デ・アルジェシュには、ヴォエヴォドの教会と呼ばれる建物がある。(右の画像は、その門。)

ここでいうヴォエヴォドとは、上に書いたバサラブ1世のこと。つまり、ワラキア公バサラブ1世がこのヴォエヴォドの教会を建てたと考えられているらしい。

上に画像を掲げたバサラブ1世の像も、この教会のすぐ横に立てられているんだ。

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