セナンク修道院の設立西暦1148年、今のフランス南部プロヴァンス地方にシトー派の修道士たちによってセナンク修道院が設立された。そのマザンから来た修道士たちの指導者ピエールが初代修道院長になっている。
上の画像は、初夏に訪れたセナンク修道院の様子。初夏のフランス南部プロヴァンス地方では、ラヴェンダーの花が見事なんだ。(近くのヴァレンソールでも満開のラヴェンダーの花を見ることができた。)
セナンク渓谷の荒地に囲まれた修道院の歴史今でこそ鮮やかに咲くラヴェンダーの花に囲まれたセナンク修道院なんだけど、苦難の歴史を持っているんだ。まずはその立地だね。下の画像はセナンク修道院のあるセナンク渓谷の風景なんだけど、緑を見慣れた日本人の眼には荒地にしか見えないよね。とても耕作ができるような土地には見えない。しかもすぐ近くには街も村も無いんだ。(少し離れた岩山の上にゴルドの村はあるけど。)
設立当初のセナンク修道院は当時のカヴァイヨン大司教やプロヴァンス伯の支援を受けていたとはいえ、多くの信仰心の篤い修道士たちの努力が無ければこの荒地に修道院を築くことはできなかったよね。
セナンク修道院の復活でも、セナンク修道院は復活した。西暦1854年に買い戻され、再びシトー派の修道士たちの信仰の暮らしの場となったんだ。とはいえ、そんな修道士たちの暮らしがずっと続いたわけでもなかった。西暦1903年には修道士たちはセナンク修道院から追われたらしい。そんな修道士たちがセナンク修道院に戻ってきたのは西暦1988年のことだった。
上の画像はセナンク修道院の後陣なんだ。東に面しているのが普通なんだけど、ここでは北を向いている。セナンク渓谷では十分な場所を確保できず、思うような建て方ができなかったんだろうね。
セナンク修道院のラヴェンダーや蜂蜜下の画像はセナンク修道院の背後に広がるラヴェンダーの畑の様子なんだ。ここで栽培したラヴェンダーから、エッセンシャル・オイルや石鹸などを作るんだろうね。加えて、蜜蜂に集めさせた蜂蜜もね。
そんなラヴェンダー製品や蜂蜜などは、セナンク修道院の中の売店で売られ、修道士たちの信仰の暮らしを支えるみたいだね。私が歩いた時には、ミサの時間だったからか売店が閉まっていて、何も買えなかったのが残念だったけど。
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