ヨーロッパの歴史風景 先史・古代編




紀元前1600年頃、小アジア(現トルコ領)の山中にあるカイマクルで、巨大な地下都市の建設が始まった。


カッパドキアの田舎町カイマクルの地下都市

カッパドキア近くの田舎町カイマクル(小アジア、トルコ) 奇岩で有名なカッパドキア(トルコ)に、何の変哲もない田舎町カイマクルがある。

右の画像はカイマクルの様子。雪景色のミナレット(尖塔)は私たちには見慣れない風景だけど、トルコの小アジアでは珍しいものじゃないよね。

ところが、この町の下には、ヒッタイト時代にも遡ると言われる巨大な地下都市がある。

ヒッタイト時代に遡るカイマクルの地下都市

カッパドキア近くのカイマクルの地下都市(小アジア、トルコ) カイマクルの町にある地下都市の入り口の奥には、右の画像にあるような通路が延々と続いている。それがカイマクルの地下都市。

この地下都市の歴史は、紀元前1600年頃、つまりヒッタイトの時代にまで遡るという説もあるんだ。

古いだけじゃなくて、この地下都市の規模が大きいことには驚かされる。収容人員が15,000人というんだからね。

カッパドキア近くのカイマクルの地下都市(小アジア、トルコ) カイマクルの地下都市には、教会・集会場・学校なども設けられているらしい。もちろん岩で出来たベッド、テーブル、棚などもある。

古代ローマ帝国時代、キリスト教の信仰が容認されるまでは、この中に多くのキリスト教徒が隠れ住んでいたらしい。

一般の観光客に公開されているのは地下4階までなんだけど、現時点で地下8階まであることが確認されている。

1964年に始まった発掘はまだ続いているから、更に地下深くで何かが発見されるかもしれないね。

カッパドキア近くの田舎町カイマクルの地下都市(小アジア、トルコ)

ところで、上の画像に注目。私の酔っ払った顔じゃなくて、画像の中央にある岩の円盤を見てほしい。これは、はじめ人間ギャートルズのお金ではなくて、地下都市の扉なんだって。つまり、外敵の攻撃を受けたときには、この岩の円盤を動かして通路を塞いだんだそうな。

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