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西暦 1980年、ロシア（旧ソ連）の反体制派の歌手・詩人・俳優 ヴラジーミル・ヴィソツキーが亡くなった。
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旧ソ連（ロシア）の反体制派の歌手・詩人・俳優
ヴラジーミル・ヴィソツキー
映画「ホワイト・ナイト」のなかのシーンの一つ。飛行機の不時着により、旧ソ連に着陸してしまった亡命ロシア人のダンサー（ミハイル・バリシニコフが演じた）が、ロシアの古都サンクト・ペテルブルグの観客のいない劇場で踊っていた。
そのバックに流れていたのは、絞り出すような、しかし激しい歌声。ロシア語の歌詞だから私には意味はわからない。でも、背中にゾクゾクするようなものを感じたんだ。
それが私とヴラジーミル・ヴィソツキーとの始めての出会いだった。旧ソ連時代の反体制派の歌手・詩人・俳優 ヴラジーミル・ヴィソツキー（下の画像）。
1938年にモスクワで生まれたヴィソツキー。演劇学校を卒業した1960年頃から作曲活動を始め、人々の支持を集めながらも、反体制派の故に音楽活動の自由を奪われていたんだ。そして1980年、心臓麻痺によって亡くなった。
私がロシアの古都サンクト・ペテルブルグを訪れた1999年の時点でも、ヴラジーミル・ヴィソツキーが亡くなって既に20年近い歳月が流れていた。それでも、たくさんのヴィソツキーのCDが、駅や地下道の CD売り場に並べられていたんだ。今でもヴラジーミル・ヴィソツキーはロシアの民衆の心をつかんでいるみたいだったね。
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