スペインのバルセロナで聖家族教会を手がけた建築家ガウディスペイン北東部カタルーニャ地方の州都バルセロナを訪れるならば、必ず見に行くと思われるのが、聖家族教会(サグラダ・ファミリア)だよね。(下の画像はその聖家族教会の塔を見上げた様子。)
そんなバルセロナのシンボル聖家族教会を手がけた建築家がガウディだった。ガウディは西暦1787年に建築学校を卒業し、その6年後には聖家族教会の建設に携わっている。でも、バルセロナを歩けば、他にも色々とガウディの足跡を見ることができるんだ。
分譲住宅地としてガウディが手がけたグエル公園学校を出たばかりの頃のガウディが作ったショー・ケースがフランスの首都パリで開催された万博に出品されたことがある。そこでガウディの作品に眼を留めたのが、バルセロナの大富豪グエル氏だった。そんなグエル氏の注文により、ガウディは西暦1884年にグエル氏の別邸を建てている。更に西暦1886年にはグエル邸の建築を委ねられたんだ。そして西暦1900年、バルセロナ近郊の丘でグエル氏の企画した分譲住宅地の造成にガウディが着手した。
その分譲住宅地が今のグエル公園になるわけだ。(上の画像はグエル公園にあるトカゲの噴水。)
分譲失敗によって生まれたガウディのグエル公園後にグエル公園となる分譲住宅地の造成は20年近くも続けられた。でも、売れたのはたったの3戸だけ。そのうちの2戸の買い手はグエル氏とガウディだった。つまり、分譲住宅地の造成プロジェクトとしては大失敗に終わったわけだ。
結局、この分譲住宅地はバルセロナ市が管理することになり、やがてグエル公園となった。時が流れて西暦2005年には世界遺産にも登録されている。最も価値ある失敗作なのかもしれないね。(上の画像はグエル公園のカラフルなベンチ。)
バルセロナにあるガウディのバトリョ邸・ミラ邸聖家族教会(サグラナダ・ファミリア)やグエル公園を手がけつつ、ガウディは他の建築にも関与していた。例えば、バルセロナ市内にあるバトリョ邸やミラ邸などだね。(下の画像はバトリョ邸。)
でも、やがてガウディは聖家族教会の建設に専念し、他の案件を手がけることはなくなっていったらしい。同時にカトリックの信仰をも深めていったんだそうな。そんなガウディは西暦1926年にバルセロナ市内を走る路面電車に轢かれて亡くなってしまった。
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