ヨーロッパの歴史風景 近世編




西暦1787年、黒海東岸の国グルジア(旧ソ連)で、ロシアとオスマン・トルコが戦火を交えた。


コーカサスの水運の中心クラ川(クワリ川)と
グルジアの首都トビリシ

古来より、黒海の東岸まで運ばれた物資は、現在のグルジアを経て、ユーラシアの内部に運ばれていた。

グルジアの首都トビリシを流れるクラ川(クワリ川)

その際に水運の中心として利用されたのが、グルジアを縦貫するクラ川(上の画像)なんだ。但し、地元グルジアの人々は、この川をクワリ川と呼んでいるんだけどね。

ロシアとオスマン・トルコとのグルジア争奪戦

そんな水運の中心となるクラ川のほとりにあるのが、グルジアの首都トビリシ。当然ながら、この地域の覇権を目指す勢力の争奪戦の的になる。

例えば、西暦1787年には、ロシアの保護下にあったグルジアを舞台に、ロシアとオスマン・トルコとの戦いが勃発し、トビリシにおいても戦闘が行われたんだ。

グルジアの首都トビリシを見下ろす城

その際、トビリシを見下ろす山の上にあった城も、砲撃によって破壊されてしまった。上の画像は現在の城の様子なんだけど、今では見ることができるのは城壁だけなんだ。(城壁の中の建物は、後に建設された教会。)

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