美しくも奇妙な教会 - グルジア正教とロシア正教下の画像にあるのは、黒海東岸にあるコーカサスの国グルジアの都トビリシにあるカシュベティ教会。美しい教会でしょ。でも、この教会がちょっと変っているんだ。カシュベティ教会の何処が変わっているかといえば、1階はグルジア正教徒のフロア、2階がロシア正教徒のフロアと分かれていること。 どっちも似たようなもんちゃうの、なんて言ったら、グルジア人に叱られちゃうよ。グルジア正教はロシア正教とは異なる独立の宗派だし、ロシア正教に負けない長い歴史を持っている...らしい。 でも、西暦1810年にロシア帝国がグルジアを保護下に置いた次の年、西暦1811年にグルジア正教会はロシア正教会に服属させられたんだって。 グルジア正教の中心だったムツケタ大聖堂下の画像は、古来よりグルジア正教の大主教の聖座が置かれていたムツケタ大聖堂。もちろん、グルジアの古都ムツケタにある。グルジアの首都がムツケタからトビリシに移された後も、宗教的にはムツケタ大聖堂が中心だったんだそうな。グルジアが旧ソ連から独立した今、グルジア正教もロシア正教からの独立を回復したんだ。でも、かつてムツケタ大聖堂に置かれていたグルジア正教大主教の聖座は、現在は首都のトビリシに置かれているらしい。
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